2021/02/15
歯科医院で行うブリーチングは、オフィス・ブリーチングと呼ばれます。一方、家庭で行うものはホーム・ブリーチングと言いますが、これについては後述します。
さて、オフィス・ブリーチングは一般的に加齢による黄ばみ、抗生物質の影響で軽度の変色がある場合などに向いています。
コーヒーやお茶などを長年にわたって飲み続けた人、長年のヘビースモーカーは、歯の内部にまで色素が沈着している場合があり、そうしたケースでも効果が期待できます。
さらに、強く打ったことが原因という外傷による変色にも、ブリーチングは向いています。1本だけとか、数本だけの治療が可能です。
治療の際には、あらかじめ問題がないかどうかをチェックします。虫歯があったり、冷たい水がしみるといった場合には、注意が必要です。歯がすり減っていたり、歯肉が下がって象牙質がむきだしになっていると、薬剤が歯の神経を刺激するおそれがあります。
では、実際の治療のプロセスを見ていきましょう。
はじめに、開口器で唇を広げ、漂白する歯をきれいに洗浄して、歯肉にプロテクターをつけておきます。これは唇や歯肉などに薬剤がつかないようにする防止策です。
そして、ペースト状に練った薬剤を一、二ミリの厚さで歯に塗ります。
このまま五、六分おいて青い薬剤が白くなったら水で洗い流します。二、三分後に光線をあてて、洗浄する方法もあります。いずれにしても薬剤は刺激が強いので、待っている間に指などで触ったりしないように気をつけてください。
この薬剤を塗って洗い流すまでを1サイクルとして、1日に三、四回繰り返します。それが終わったら表面を研磨して、どれくらい白くなったかを確認します。
ブリーチングの効果は一度でも現れますが、患者さんが希望する白さにするまでには何度かかかるのが普通です。効果は人それぞれ違いますが、必要に応じて週に一度、三回程度行うと考えておくといいでしょう。
ただし、抗生物質の副作用による変色で「まず、ブリーチングから試してみたい」というケースなどでは、効果がまったく見られないこともあります。軽度であれば漂白効果が期待できるのですが、重度では難しくなるためです。
そうした場合は、何度もブリーチングを繰り返すより、ラミネートベニアなどのほかの方法に切り替えた方が得策かもしれません。個々のケースによって異なるので、歯科医と相談して、その後の方針を決めることです。
ブリーチングのシステムは現在すでに確立されているので、実績ある歯科医の治療ならば、安全性に問題はありません。痛みを感じることもなく、治療は終了します。
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