テトラサイクリンによる変色のある歯のホワイトニングは、治療期間長さや均一な歯の白さが得にくいことでしばしば予後に不安を抱かせています。
しかし、同時にホワイトニングの要望が多い患者様がいらしゃいます。
歯の色のためだけに歯を削りたくないと思っている方もいらしゃいます。
ホワイトニングの原理から考えても、薄いエナメル質の変化に多くの効果を狙っている施術法には限界があります。
たいていの場合は、色調に妥協的な合意をしなくてはまりません。
そのような場合は、ラミネートべニアやセラミック治療などの治療法になりますのでよく歯科医師と相談してから進めていただければと思います。
ホワイトニングに興味のある方は、芝大門歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。詳細はこちらでどうぞ。
歯のホワイトニングには、大きく分けて3種類の方法があります。
1 オフイスホワイトニング
2 ホームホワイトニング
3 デュアルホワイトニング
1オフィスホワイトニング
漂白剤である過酸化水素を薬剤として使用します。
歯科医院で光などを当てて行うホワイトニングです。
1回で効果を実感出来ますが、永続的でない為数か月で元の色に戻る傾向があります。
2ホームホワイトニング
歯科医院でご自分歯形にあわせたマウスピースを作成してもらい、そこに薬剤をご自分で入れて数時間装着する方法です。
持続時間は3か月~6ヶ月持続できます。
3デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用した方法です。
白さを長持ち出来る方法です。
持続時間は、6ヶ月~1年持続可能です。
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ラミネート・ベニアは、歯の表面に薄いセラミックを貼り付けて歯を白くする方法です。
ラミネートベニアは、歯の表面を少しだけ削り、厚さ0・5mm程度のごく薄いセラミックの板を貼り付けて、歯の形態と共に、歯を白くする方法です。
セラミックは、天然歯のきれいな表面に近い質感なので、自然な仕上がりになります。
耐久性が高く、磨耗にも強く、長期に白い歯をキープできます。
生体になじみやすいので、歯肉にもダメージを与えません。
通常は前歯6本に適用しますが、口を開けた時によく見える第一小臼歯もラミネートベニアにする場合もあります。
ラミネートベニアは、ホワイトニングでは白くならない抗生物質の副作用による変色歯や、エナメル質形成不全、虫歯治療による変色などの場合でも、歯を白くすることができます。
また、俗に「すきっ歯」と言われる歯と歯の間のすき間がある歯並びの場合、セラミックの形を調整することで、すき間を隠すことができます。
ラミネートベニアは、次のような流れで行なわれます。
① 虫歯などの治療、クリーニング
② 歯の表面を0・5mmほど削り、仮歯を装着
③ 型を取って、ラミネートベニアを製作
④ 仮歯をはずし、ラミネートベニアを接着
歯の表面を削り、型を取るために1回、ラミネートベニアを接着するために1回、計2回の来院で治療が終わり、短期間にできます。
僅かな麻酔だけでよく、痛みもありません。
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歯科医療は、虫歯や歯周病など、御口の病気を治療することが大きな目的となっています。
しかし、現在は単に病気を治療するだけではなく、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)が求められています。生活が快適になるような治療法が重要になっているのです。
例えば、歯を失った時に入れ歯ではなく、機能的なインプラントが主流になっているのは、QOL重視の背景があります。
また、歯の場合は機能性の問題だけでなく、審美性――つまり見た目の美しさもQOLに大きな影響を与えます。
虫歯の治療跡が見えたり、入れ歯だとわかる外見は心理的な負担になるからです。
そこで、審美歯科がクローズアップされるようになりました。
審美歯科とは抽象的な名前ですが、見た目の美しさも追求する治療の総称です。
ホワイトニングも審美歯科の一つのジャンルです。
そのほか虫歯治療で使う詰め物を、見た目のよいものにしたり、被せものに自然な仕上がりになるセラミッククラウンを選んだり、あるいは美しい歯並びにする矯正歯科、機能性だけでなく外見もすっきりしているインプラントなども審美歯科のジャンルに入ります。
審美歯科へのニーズは幅広い年齢層にわたっています。
男性も化粧品を使い、エステに通う時代ですから、若い男性には若い女性と同じくらいのニーズがあります。
さらに中高年の場合も男女を問わずに関心が高まっています。子育てを終えてゆとりが出てきた年代の人たちなので、”同じ治療をするなら美しい仕上がりに”とこだわる人が多いのです。
中高年になってから矯正する人も大勢います。高齢者の場合は、アンチエイジングがテーマになっています。若々しさを保つ一つの方法として審美歯科の治療を積極的に受ける人が目立ちます。
審美歯科は歯に対する患者の意識が高いので、インフォームド・コンセントがしっかりなされていれば、治療後の満足度はバツグンです。
「歯がキレイになったおかげで、自分に自信がついた」「気後れせずに笑うことができ、毎日が楽しくなった」「若くなったとほめられて、心がウキウキしてきます」といった患者の声を聞くと、本当に審美歯科の仕事をしてよかったなと、私自身もうれしくなります。
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歯に付着している細菌バイオフィルムを取り除き、ピカピカに磨き上げる”歯のエステ”
= PTC (プロフェッショナル・ティース・クリーニング)です。
PTCとは、Professional Tooth Cleaning の頭文字です。歯科医院で専門の機材、機械を用いて行う口腔清掃を意味します。
PTCは、口腔ケアの先進国「北欧」で虫歯や歯周病の予防を目的に開発されたシステムです。
歯の表面や、歯と歯肉の間などに汚れがたまり、そこに細菌が付着して細菌バイオフィルムを形成します。
細菌バイオフィルムは歯垢が熟成したもので、歯垢と歯石の中間のものと言っていいでしょう。
バイオフィルムは、さまざまな細菌がからみ合い、さらに細菌が分泌する多糖体が接着剤となっていて、ブラッシングでは取り除くことができません。
そこで、機械を使って取り除くのです。
PTCは次のような手順で行います。
① 歯石の除去
② 歯垢染め出し剤でバイオフィルムができている部分を確認
③ フッ素入り研磨ペーストを歯と歯の間に注入
④ 回転ブラシやカップで歯の表面や歯と歯肉の間などを磨きます。
低速回転で痛みはありません。
⑤ 研磨剤を洗い流し、歯面や歯周ポケットを清掃し、フッ素を塗布します。
PTCは、虫歯や歯周病、口臭の予防になるほか、歯の着色を防ぎ、
歯肉の炎症を抑える効果もあります。
心身障害をお持ちの方や高齢の方など、セルフケアが難しい方にも
効果的な方法です。
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