変色の原因は、内因性と外因性に分けて考えるのが一般的です。
歯質表層に何等か欠損がない外因性の変色は、基本的に白くすることが容易でありますが、内因性の場合はホワイトニングでの対応が困難なことがあります。
例えばテトラサイクリンという厚生物質の影響での歯の変色はなかなか難しいと思われます。
その場合よく担当医と相談してどの程度白くなるか確認してからホワイトニングをすることをお進めします。
タバコ・お茶・コーヒーなどの変色は、比較的簡単にホワイトニングの効果がでますが、ホワイトニングをする前にクリーニングなどをすることをお勧めします。
ホワイトニングに興味のある方は、芝大門歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。詳細はこちらでどうぞ。
よく患者さまに聞かれることの一つとして、ホワイトニングを一度すると、どのぐらい効果が持続するのですか?とよく聞かれることがあります。
ホワイトニングの効果そのものが、さまざまな要因から一定でなく、効果や維持にはバラツキがあり、しっかりとしたエビデンスを示すことはとても難しいのが現状です。
ALBERSという臨床医は、3年における後戻りの程度は約25パーセントであり、オフィスホワイトニング後に100パーセント後戻りするのは、約4年という結果が一般的な結果であるとのことですが、臨床のなかで、毎日の生活習慣、例えばタバコ・赤ワイン・お茶・コーヒーなどの摂取により大きな誤差がでます。
色が落ちてくる状態の前にホワイトニングをすることを勧めます。
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クリーニングしても歯が白くならなかったり、もっと白くしたい場合、まずブリーチングを考えます。
ブリーチングとは、過酸化水素や過酸化尿素などを利用して歯を漂白する方法です。アメリカではホワイトニングとも呼ばれ、ポピュラーな方法となっています。
ブリーチングは、歯科医院で行うオフィスブリーチングと患者自身が家庭で行うホームブリーチングに分かれます。
オフィスブリーチングは、次のような流れで行います。
① 虫歯などの治療、歯のクリーニングを行います
② 歯肉にプロテクターを付けます
③ 35%程度の高濃度の過酸化水素を含む薬剤を塗り、光を当てます。
④ ③を1日で数回繰り返します
⑤ 週に1回、①~④を行います
①から④まで1時間ほどで終了しますが、何回ブリーチングすれば希望する白さになるのかは個人差があります。
オフィスブリーチングは、歯科医師や歯科衛生士などプロが行うので安全性が高く、濃度の高い薬剤を使用して短期間に白くできる点が特徴となっています。
ホームブリーチングは自分の都合のよい時間にできるので便利ですが、自己判断ではなく歯科医の指示通りに適切に行うことが求められます。
ホームブリーチングは次のような流れで行います。
① 歯科医院で虫歯などの治療、歯のクリーニングを行います
② 歯型に合ったカスタムトレイを製作
③ 自宅でカスタムトレイに薬剤を流し入れます
④ 歯を磨いた後にカスタムトレイを装着し、30分程度そのままにしておきます。
⑤ 2週間程度続けます
ホームブリーチングは2001年12月に厚生労働省から認可がおりました。
ホームブリーチング用の薬剤は穏やかな効きめの過酸化尿素が主流でしたが、カスタムトレイの装着時間を短縮するため過酸化水素を使ったものが出たので、私もそちらを使っています。
オフィスブリーチングとホームブリーチングを組み合わせたデュアルホワイトニングなら白さを長く維持できます。
オフィスブリーチングとホームブリーチングには、それぞれ一長一短があります。オフィスブリーチングは数回の通院が必要で、1回1時間程度かかります。そういった時間が取れないと受けられません。しかし、プロがすべて行ってくれるので、安心して任せておけば歯が白くなります。
ホームブリーチングは自宅で好きな時間にできるので、多忙な人や子どもやお年よりがいて外出しにくい人には便利です。
ただし、3日坊主では効果が出ませんので、根気良く毎日続けなければいけません。
また、ホワイトニング効果についても、オフィスブリーチングは短期間に白くなりますが、ホームブリーチングに比べると再着色しやすくなります。
ホームブリーチングは徐々に効果が現れる代わり、白さを長く保つことができます。
そこで、オフィスブリーチングとホームブリーチングの長所を取り入れた、デュアルホワイトニングという方法が主流になってきています。
オフィスブリーチングを受けた後、自宅でもホームブリーチングを行い、短期間で白さを定着させ、なおかつ白さを長持ちさせる方法です。
オフィスブリーチング、ホームブリーチングを単独で行うより高い効果が得られ、数年間は再着色しません。
オフィスブリーチング、ホームブリーチング、デュアルホワイトニング、どの方法をとったとしても再着色は避けられません。
コーヒーやお茶、タバコなどの習慣によって、徐々にですが再着色していきます。
例えば、美容院で髪にパーマをかけても永遠にパーマがかかっているわけではないのと同じです。
ただし、再着色用のジェルを使ってホームブリーチングを行なうことで、リーズナブルに長期間白さを保つことができます。
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ホワイトニングは歯を削らずに歯を白くできる安全な方法ですが、どんな歯もブリーチングできるわけではありません。
ホワイトニングは健康な歯を削らずに、歯の表面に薬剤を浸透させることで歯を白くします。
麻酔もせず、痛みもありません。メリットの多い審美法と言えます。
使用するブリーチング剤の安全性も証明されています。過酸化水素も過酸化尿素も、一定の濃度なら一般に毒性のない「口腔消毒剤」になります。
指示通りに使用する限り、安全であることは実証されていて、アメリカのFDAでも認めています。
治療中に歯肉などにしみて知覚過敏になるケースもありますが、一過性のものなので歯科医に相談して、しばらく様子を見るようにすれば問題ないでしょう。
ホワイトニングは極めて安全で、患者の負担が少なく、他に比べて経済的な方法なのです。
しかし、どんな歯でもブリーチングできるわけではありません。
・ 虫歯や歯周病にかかっている歯
・ エナメル質に亀裂がある歯
・ エナメル質の形成不全の歯
・ 人工歯
・ 妊娠中の女性の歯
・ 未成年者の歯
・ 抗生物質の副作用により変色した歯
・ 歯の詰め物の金属成分が溶け出して変色した歯
以上のような歯はブリーチングに不向きです。
でも、歯を白くすることをあきらめることはありません。
ブリーチングできない場合でも、ラミネートベニアやセラミッククラウンといった方法で歯を白くすることも可能です。
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